2日目は、「資産を失う前に知っておきたいFXの基礎知識」です。FX口座の口座開設は、申し込んでから1日~3日ほど審査に時間がかかることがあるため、その間に、しっかりとFXの基礎知識をつけましょう。FXの基礎知識があれば、初心者でも、資産を失わずに、増やすことができます。FX口座の申し込みがまだの方は1日目の余裕資金が10万円以上ある人はFX口座の申し込みからチェックしてみてください。
FXでお金が増える仕組み
FXとは、2国間の通貨を交換する取引のことです。身近な例でいうと、アメリカに旅行に行くときに空港で日本円を米ドルに通貨を両替しますよね。この通貨の交換取引がFXになります。
日本円や米ドルの為替レートは、日々変動します。1ドル104円の時もあれば、1ドル112円のときもあります。為替レートの値上がり・値下がりで取引することで、利益を得ることができます。例えば、値上がりすると思って買った通貨が、上がれば、利益がでます。反対に、下がった場合は、損失がでます。これが、FXの基本的な仕組みになります。
「せどり」をイメージすると分かりやすいとおもいます。
具体例を挙げると、1ドル109円で10,000ドルを購入して、その後1ドル111円に値上がりしたときに、10,000ドルを売った場合は、差益の20,000円の利益がでます。またFXの場合は、買いから入るパターンだけでなく、売りから入るパターンもあります。値下がると思って「売り」で入った際に、値下がれば、利益がでます。「売りから入る」のは、イメージしにくいので、今は深く考えなくても問題ありません。ここでは、通貨の価値の差によって、利益や損益が決定する、ということだけ覚えておきましょう!
利益や損失の計算式は、とてもシンプルです。
初心者なら知っておきたいFX用語
- レバレッジ
- 強制ロスカット
- lot
- スワップポイント
レバレッジ
レバレッジは、簡単に説明すると、持っているお金の最大25倍で取引ができる仕組みです。ドラゴンボールの界王拳みたいなものです。例えば、資金が10万円ある場合は、最大250万円分の為替取引ができます。レバレッジは取引する通貨数を調整することで、1倍~25倍まで自分でコントロールできます。つまりハイリスクハイリターンで大金を狙う場合は高レバレッジ、ローリスクローリターンで着実に稼ぐ場合は低レバレッジというように、リスクをコントロールできます。
ただ、事前に注意しておきますが、レバレッジ25倍はギャンブル性が高く資産を全て失う可能性が高いため、投資目的であれば、2倍以下で取引するようにしましょう。
取引単位 Lot(ロット)
Lotとは、通貨の束の単位になります。FXの場合も1Lotあたり1万通貨の証券会社が多いです。中には1Lot1000通貨の証券会社もあります。1万通貨あたりの価格は、通貨によって異なりますので、証拠金(FX口座に入れたお金)で取引できるLot数も通貨ごとに異なります。
米ドルの為替レートが110円で証拠金10万円の場合
1万通貨は日本円に換算すると、「1万通貨(1万ドル)×1ドル110円=110万円相当」になるため、各レバレッジで取引できるLot数は以下の通りになります。
レバレッジ25倍 | 2.2Lot |
レバレッジ10倍 | 0.9Lot |
レバレッジ1倍 | 0.1Lot |
メキシコペソの為替レートが5.5円で証拠金10万円の場合
1万通貨は日本円に換算すると、「1万通貨(1万ペソ)×1ペソ5.5円=55,000円相当」になるため、各レバレッジで取引できるLot数は以下の通りになります。
レバレッジ25倍 | 45.4Lot |
レバレッジ10倍 | 18.2Lot |
レバレッジ1倍 | 1.8Lot |
強制ロスカット
レバレッジと取引単位(Lot)と関連が高いのが、「強制ロスカット」です。強制ロスカットとは、含み損が、証拠金を上回ったら、自動で決済される仕組みのことです。例えば、米ドル/円の取引を、10万円の資金でレバレッジ25倍の取引をしている場合、たった10銭(0.10円)変動すると含み損が10万円を超えるため、強制ロスカットになります。
強制ロスカットの話をすると、少し怖いと思われるかもしれませんが、裏を返せば、「証拠金」に見合った安全な「通貨数(Lot)」でやりとりすれば「レバレッジ」を抑えられ強制ロスカットにならない投資ができるということになります。
私の場合は、新興国通貨のメキシコペソ/円では、レバレッジ1.5倍で運用しています。
スワップポイント
スワップポイントとは、2国間の金利差から発生する利息のことです。通貨ペアの金利差によって、毎日、お金がもらえます。日本とアメリカを比べた場合、2020年時点では、アメリカの方が金利が高いため、アメリカの通貨を買うと、放置していても毎日お金が入ってきます。安全なレバレッジで運用すれば不労所得も実現できるため、金の卵を産むニワトリといえるでしょう。下の図は、みんなのFXのスワップシミュレーションを使って、30万円の資金でメキシコペソ円をレバレッジを1.4倍で買った時に得られるスワップポイントです。1年間放置しているだけで、2万5千円が貰える計算になります。
スワップポイントについては、注意点が1つあります。高金利通貨を売って、低金利通貨を買った場合は、反対にスワップポイントの支払いが必要になるという点です。ポジションを持ち続けると、毎日資金が少なくなっていくため、通貨ペアを把握して、売買することが大切です。
初心者の間は、取引するペアを1,2個に絞っておくと、間違えずに運用できるとおもいます。私の場合は、米ドル/円、メキシコペソ/円、トルコリラ/円での取引がメインになりますので、「買い」ポジションしか取引をおこなわないようにしています。
今日のポイントまとめ
- FXは、せどりと似ている。通貨ペアの値上がり・値下がりをで利益と損失が決まる
- 計算式は、差益×購入した通貨数=利益
- 買いから入るパターンと売りから入るパターンがある
- レバレッジとは界王拳みたいなもの
- 強制ロスカットは怖い!でも正しくリスク管理をすれば防げる
- スワップポイントは放置しても稼げる金の卵を産むニワトリ